2007-07-26から1日間の記事一覧

忘れてしまったのか、再創造なのか

大江健三郎の『読む人間』を読んで、ある個所にひっかかる。 第一部7章「仕様がない! 私は自分の想像力と思い出とを、葬らねばならない!」で語れる『憂い顔の童子』の最初と最後で反芻される記憶にかかわる。「私」=古義人が五歳のとき、「川で溺れかけた…